足のお悩みについて

足のトラブルのサイン タコ・魚の目

足にできたタコや魚の目、なかなか人目に触れることもありませんが、実は気にされている方は多いのでは?しかし気にしていても、気が向いた時に、たまに削ってみたりはすることもあるかのしれませんが、ほとんど放置かもしれませんね。
しかし、実はタコや魚の目は足にトラブルが起きているというわかりやすいサインなのです。

ですので、痛くないから放置は危険なんです!

ではまず、「タコ」と「魚の目」の違いについて、少し。

タコ  痛みー無し 芯ー無し

魚の目 痛みー有り 芯ー有り(ポツンと小さな目のようなもの)

できる理由は「タコ」も「魚の目」も同じ理由です。同じ場所に継続的に負荷がかかり皮膚がその刺激を防御しようとして、皮膚が固くなっていくのです。痛みが伴う分、魚の目のほうがやっかいかもしれません。

これはみなさん、なんとなくそういうことだろうとわかっているのではないでしょうか?

タコや魚の目は体に悪いの?

「タコがあるのは気になるけど、何か悪い事はあるの?」と聞かれることがあります。

タコも魚の目も、それができているという事は、足や身体の使い方にすでに問題が発生しているというサインです。

タコや魚の目のあるかたは、きっとそれだけが問題ではないはずです。外反母趾や偏平足、膝の痛みや股関節の痛み、腰痛や肩こり、つかれやすい、むくみやすい、下半身太りなどお身体の不具合が少なからずあるのではないでしょうか?
それもそのはずです。タコや魚の目のある方は、体を支え、衝撃を吸収してくれるはずの大事な土台である足がゆがんでしまっている状態ですから。
足は、家で例えるなら基礎工事の部分です。ここがゆがんでしまえば膝や体幹にまで影響が出てしまうのです。被害は足だけでないということですね。

タコや魚の目の一番怖いとこはここです。

「痛みは無いけど、身体全体に悪影響を及ぼしてしまう」

原因は何?

では、なぜそんなことになるのでしょうか。

原因は実は歩き方にあります。親指や爪先に体重を乗せてしまう前荷重な歩き方が原因です。

じつは、タコや魚の目のある方の多くは、踵の骨が内側に倒れてしまっていて、それにより足の内側に荷重がかかり、土踏まずを潰している状態です。それは親指や爪先に負担が集中するような足の使い方となってしまっています。
そのため、タコも魚の目もつま先や足の指周辺に出来てしまうことが多いです。
足の裏や指の裏にできるのは土踏まずが潰され、偏平足になってしまっている事が多いです。

で、このような足の骨格のゆがみの原因が歩き方にあるのです。

「前のめり」「内側に体重が乗っている」「踏み込みすぎ」「蹴りすぎ」

このような歩き方は偏平足を助長し、その結果タコや魚の目が出来ていくのです。ですので、タコや魚の目をいくら削ったとしても、歩き方を変えていかなければ、また同じ個所に出来てしまいますし、根本的な解決にはつながらないのです。

対策はどうすれば良いの?

この質問もよくあります。

タコや魚の目の対策として、「固くなったら削っている」というのが多いですね。しかし、すぐにまた固くなっているはずです。

根本的に改善するために歩き方と靴は見直しする必要があります。

指の横(特に親指・小指)や甲側にある方は、足に合わない靴を履いていて靴に当たって出来ています。しかし、どんなに良い靴を履いていても、歩き方が悪ければやはりタコや魚の目は出来てきます。

タコは痛みがないので、真剣に対策を考えることもないかもしれません。しかし、前述したようにタコや魚の目があるという時点で、身体は正常な状態で使われていないので、気にした方がよいのです。

インソールを使ったり、クッションのようなものを当てれば大丈夫なんて発想もあるかもしれないですね。確かに良いインソールを足にトラブルのある方は使うのも有効です(クッション性のあるインソールはダメですよ)
でも、靴を脱いだら何も変わらないですよね。

原因が歩き方ですから、そこを是非変えていって欲しいですね。扁平足だって改善します。外反母趾だって改善します。無関係に思われるかもしれませんが、腰痛や肩こりのお悩みも改善します。

そして、足に良い正しい靴を選んで下さい。

正しい歩き方は、タコや魚の目なんかできませんし、できていたものも、どんどん小さくなっていきますよ。

綺麗なペティキュアを塗って映える足、裸足であっても人に見せられる足、そんな足美人にだってなれます。嬉しいですよね。

最後に

当院では歩行指導に力をいれております。歩き方を改善していくことで、タコや魚の目が改善していく事は多々あります。
少しでも気になったら、当院までご相談下さい。