足のお悩みについて

偏平足を改善させると良い理由

偏平足の状態を示す指標はありますが、わかりやすく言えば、『土踏まず』がない・少ない状態の事です。

ご自分が偏平足だと認識されている方は結構多いのでないのでしょうか?

子供の頃のプールサイドの自分の足跡を見て、あれ?と思ったのがきっかけだったりする方もいるかもしれませんね。

自分は偏平足だと思っていなくても、実は偏平足なんて方もいらっしゃいます。身内の方に偏平足の方がいる方も読んでいただきたいですね。

そして、偏平足というのは、足の形のみならず健康上に悪影響を及ぼします。

悪影響なら当然、改善したほうが良いのです。

そんな偏平足についてお話ししていきます。

偏平足をもっと気にしましょう

偏平足の方は、ほぼ足幅が広いです。心当たりあるのではないですか?

土踏まずがが潰れてしまっていて、その分足が広がってしまっているのです。

土踏まずがなぜ必要かというと、一番大きな理由は『地面からの衝撃を吸収して足から上に衝撃を与えない』つまりクッションの役割を果たしています。他にも身体の安定性や、歩行の際のバネの役割なども果たします。

偏平足になってしまいますと、こういった土踏まずの役割が失われてしまうので、実は様々な問題がお身体に生じます。例えば、

足の裏が痛む・足がむくむ・疲れやすくなる

膝や腰が痛くなる・体が不安定になる・体がゆがむ

外反母趾・足底筋膜炎を助長するetc…。

「私、偏平足なの」で、そのまま放置は良くないです。

土踏まずは本来必要なもので、体に重要なものなのです。ですので、あるべきものがないというのは、やはり弊害を引き起こしてしまいます。

 

偏平足になぜなるの?

土踏まずは、概ね小学校低学年くらいで完成します。ですので、それまでの足の使い方に問題がある事があります。

あまり幼少期に足を使わなかった(抱っこやベビーカーなどで)、靴があっていなかった、裸足の時間が短かったなどです。

しかし、せっかく土踏まずがあったのに、どんどん無くなってしまっている方もたくさんいらっしゃいます。それは何故かというと、歩き方に問題があるのです。

自分では気づきずらい事ですが、歩行や踏ん張る際に、膝がつま先より内側に入る状態になっていて、荷重が足の内側にかかってしまうような歩き方をしてしまっているのです。言ってみれば、「自分で土踏まずを潰している」ようなものなのです。

文章だと特殊な歩き方に感じますが、このような歩き方をしている方は本当に多いのです。

扁平足はどうすれば良くなるの?

生まれつきだからとか、治らないものなんだとか思い込んでいないですか?

前述のように歩き方が問題ですので、偏平足は歩き方を変えていくことによって良くなっていきますよ。

よく靴やインソールで「アーチを下からサポート」とういうキャッチコピーで売られているものがあります。

しかし、アーチを下から支えてしまったら土踏まずは潰れることができません。土踏まずは潰れてしまっている事が問題ではなく、潰れたり持ち上がったりできなくなるのが問題なのです(クッション作用が働かなくなってしまいます)

ですので、グッズに頼るより『正しい歩き方』に変えていく必要があります。足の裏の筋肉を鍛えるのも良いことですが、それは『正しい歩き方』をすることが大前提としてあってこその事です。

当院では正しい歩き方について「ゆるかかと歩き」という本来負担のかからない生体構造医学に基づいた歩き方を推奨し、指導しております。

偏平足が良くなると…

偏平足が改善し、土踏まずが出来てくると、お身体には色々良い変化が現れます。

1・見た目が細くなります。きっと靴選びがグッと楽になりますよ。足の横幅が細くなれば履きたかったかわいい靴も履けるかもしれないですね。そして、人に見せても恥ずかしくない足になるでしょう。

2・疲れにくく、むくみにくく、冷え性の改善にもなります。女性には大きなメリットですね。立ち仕事や歩き回るお仕事の方など、特に悩まれているのでは?

筋力がない、運動不足、靴が悪い…どれも間違いではないですが、そもそも土踏まずがないという事は、足の機能が正常に作動しないという事なので、偏平足の改善が大前提です。

疲れににくく、むくみにくいということは、足ヤセにも直結していきます。

今まで足の太さを気にして、色々取り組んでも効果がなかった人は偏平足を改善させていくと効果がバッチリでたりしますよ。

3、歩行や姿勢が安定し、結果腰痛や首、肩こり、膝痛なども改善します。中々治らない腰痛や膝痛は扁平足が原因だったりすることも。足の裏は、建物で言えば土地の部分です。緩んだ土壌の上にある建物が正常の訳がありません。

逆にいえば、しっかり整地すれば建物も安定します。体も足が整えば腰や膝も案定してきます。

そうなれば、家事やお仕事での腰の不安であったり、歩くと痛かった膝もいつの間にか痛みがなくなったり、だいぶストレスはなくなる事でしょう。

旅行やお散歩、買い物なども不安なく行けますよ。

4・外反母趾や足のトラブルも改善します。痛みがあるなら痛みも取れていきます。外反母趾でお悩みの方も不安ですよね。

外反母趾はほぼ偏平足とセットです。歩き方を変え、土踏まずが出来てくれば外反母趾も改善していくものです。

もし、外反母趾が痛くなかったら・・・。ストレスはかなり減りますよね。そのためには偏平足の改善は必須になります。

「見た目も美しい足となり、むくみや冷えなども解消し、疲れ知らず痛み知らずの身体にもなる」

偏平足の改善は健康でいるためにも必要な事なのです。

最後に・・・

偏平足でも痛みがないからという理由で、自覚はあるのに放置してしまっている方は多いです。もしくは、対策はしているけどグッズに頼ってしまっていたりです(おそらく気持ちはいいかもしれませんが効果は出てないのでは?)

偏平足は『痛いから悪く、痛くないから良い』という基準で判断するものではありません。

この考えだと、いずれ足だけでなくその上の関節などにも支障がでてしまいます。

土踏まずがあるのは生き物の中では、人間だけなのです。2足歩行の人間には必要な機能なのです。

『正しく歩けるようになる』➡『土踏まずが出来てくる』➡『足腰の負担がグッと減る』➡『自分の足で歩ける人生が長く送れる』

という事です。