日本人は実に70~80%の方が、足になんらかのトラブルを抱えているといわれています。
その中でも、代表的なのが外反母趾です。
しかし、気にはなっているけど、自己流の対策だったり、そのまま放置している方も多い現状ではないでしょうか。
理由としては
- たいして痛みもないからそのまま放置
- 痛みは少しあるけど日常生活は送れているからやはり放置
- 手術しかないから仕方ないと半ばあきらめてしまっている
など、それぞれ色々な理由はあるかとは思います。
では、放っておいてないけない理由をお話ししますね。
外反母趾を放置してはいけない理由
放っておいてはいけない理由は3つあります。
①やはり痛みの問題。
現状痛みがなかったり、あってもすぐ治まったりするからといって様子をみていると、やがて強い痛みとなってしまいます。
歩くのが辛く、外出の際は気分が憂鬱になり大きなストレスとなることも。
なかなか合う靴もなくなってしまいます。
②角度がどんどんくの字に曲がってくる
外反母趾は進行性です。人によってはわずかな期間で急激に曲がっていったり(その時は痛みを伴います)、年月をかけゆっくり進行し、いずれ指が重なってしまったり、親指がねじれてしまったりします。
こうなってしまうと、治療も大変となってしまいます。
③外反母趾が痛むだけでなく、膝や腰、肩こりや猫背など二次災害を引き起こす
外反母趾は足の構造が破たんしている状態です。
2本足で立って歩く以上、足は土台になっています。土台がガタガタなら建物であれば床や柱、窓やドアに支障がでます。
根っこのしっかりしていない植物はすぐ萎れるように、人間の身体も土台の足が破たんしていたら身体全体に大きな悪影響が生じます。
膝が痛いといっている年配の方が身近にいたら、足を見てみるといいです。高確率で外反母趾、内反小趾、偏平足、巻き爪があったりしますよ、きっと。
今は痛いけどそのうち痛くなくなるのかしら?
知人も外反母趾だけどそのままだし、私も大丈夫かも。
今は痛くないし気にならないから、まぁいいか。
こういった発想はマズいです。
『外反母趾に健康なし』です。痛みが無かったとしても対処していいくべきものなのです。
前述したように、いずれ足だけでなくお身体全体に悪影響を及ぼしてしまいますよ。
外反母趾になってしまった本当の原因
そもそもの外反母趾となってしまった原因は『歩き方』にあります。
外反母趾は足が変形している状態です。足が変形するには、『歩き方』に問題があるからです。みなさん、靴のせいだと思っている方が多いですが、靴は二次的な要因です。ハイヒール履いていても外反母趾にならない人もいますし(確かにハイヒールは良くないですが)、男性でも子供でも外反母趾の方はいます。
2本の足で立って体重を支えているわけなので、そこに原因があるのは当然な理由なのです。
当院では、多くの外反母趾でお悩みの方がご来院されます。
検査をするとみなさん、お体のバランスが悪く、歩き方に問題があり外反母趾になるべくしてなってしまった方ばかりです。
外反母趾の改善策は?
本来の正しい歩き方、身体の使い方を身につけて頂くことで、外反母趾は改善されていきます。
当院では外反母趾を改善させていくために、原因である『歩き方』の改善をご一緒に取り組んでいきます。
生体構造力学をもとに研究された『ゆるかかと歩き』というものです。
まずお身体全体のバランス、姿勢を整える整体を行い、正しい歩行である『ゆるかかと歩き』を身につけて頂きます。
外反母趾が改善すると…
当然、痛みがなくなります。
外出する際の不安や、外出中の足の痛みから解放されます。今まで、ちょっと遠出をするとなったとき、「足が痛くなったらイヤだな」ていう気持ちがなくなります。
そして、靴が選べるようになります。外反母趾の方は靴で悩む事があるかと思います。足に悪い靴は外反母趾の痛みのある無し関係なく避けて頂きたいところですが、今まで困っていたサイズ選びなどがずいぶん楽になるはずです。
それと、他の身体の不調も改善していきます。土台の足がしっかりすることにより、お身体は安定性が増します。腰痛や膝痛、肩こりなどの改善も見込めます。
正しい歩き方や姿勢を身につくことによって、外反母趾の痛みに限らず、他のお身体の不調の改善や、猫背などの見た目の姿勢も改善もしていくということです。
最後に…
みなさん、若い頃から気にはなっていたり、痛くなったりしても様子を見ていたとおっしゃいます。(ほぼ放置状態)
「あのとき治療しておけば良かった。痛くてもすぐ治ったから特に何もしてこなかったです」
これは、よく聞くお話しなのです。
みなさん、気になりながらも何年、何十年様子を見続けてしまってたり、付け焼刃のグッズで凌いでいて、結局、進行させてしまっています。
外反母趾は『痛いから悪く、痛くないから良い』と基準で判断するものではありません。
この考えだと、いずれ多くの方々のように後悔してしまいます。
痛みがない方の話を聞いて、「私もそのうち痛くなくなるかも」とか、安易に履きやすい靴で様子をみたりせず、痛みがあれば1日でも早く治療を受けることを強くお勧めします。
これまでお話ししてきたように、放っておいて改善していくことはありませんし、むしろ進行してしまいます。
なんでもそうですが、早いうちの対応が結局、お金も時間も少なくてすみます。
なにより、痛みや不安のない生活を『長く』送れるようになりますよ。