現代社会において、実は子供(小児~中学生)の足に外反母趾や浮指、偏平足などの足の異常が多くみられるようになっています。
ある調査では半数以上の子供が足に異常があるというデーターも。
もし、ご自分のお子さんが以下のような事が起きていたら、何かしらの足の異常があるのかもしれません。要注意です!!
①猫背
②疲れやすい(すぐ座る)
③よく転ぶ
④歩き方、走り方がおかしい
以下は解説です
①猫背の方は、重心がつま先にある場合が多く、そうなると土踏まずを潰すような体重のかかり方になり、足の親指に過度に負担がかかりやすくなります。
その結果、外反母趾や浮指、偏平足などになりやすいのです。
②「歩くのヤダ!!」「抱っこして!!」とお子さんやお孫さんが駄々をこねた時に、かわいそうだからとすぐにベビーカーに乗せてあげたり、抱っこしてあげたりするのは考え物です。
3、4才以上であれば、自分の足をしっかり使わせた方が、後の足の発達には良いのです。
ちなみに足をしっかり使わせることは、脳の発育にも良いです。
小中学生で「疲れた、疲れた」を連発するようなら、すでに足に異常がある事も考えられます。
③よく転ぶことは子供だとよくあることです。
しかし、顔から転んでしまうようなことが多いようなら、それは足に問題があるのかもしれません。
足の裏には「メカノレセプター」という感覚受容器が備わっています。
これは、体の傾きや地面の情報を脳に送るメカニズムなのですが、十分に足を使えていないと、このメカノレセプターが発達しないのです。
すると、地面の傾きなどがあっても、危険を瞬時に察知できず、派手に転んでしまったりします。
④子供の歩き方、走り方がおかしいと思ったことがある方も案外多いです。
小学生にあがるくらいまでなら、まだ歩く、走る動作に慣れていないだけかもしれませんが、小学生になっても、幼児のような歩き方、走り方なら気にした方がいいです。
やはり、足の裏の「メカノレセプター」が未発達であったり、姿勢が悪かったしているのかもしれません。
子供の足の異常は、お母さん、お父さんの責任です。
歩き始めたころから6、7才までは、きちんと足をしっかり使わせ、9、10才位までにはしっかり「土踏まず」を作ってあげて頂きたいです。
今現在、子供の外反母趾は急増しています。そして、外反母趾はゆくゆくお体全体に支障をきたしたり、成長期の脳の発達にも関わる可能性もあります。
しっかり、お子さんの足を見てあげて下さいね。